Entropia Universeってどうよー


バーチャルワールドをどう捉えるかは別として、ユーザー数ベースでこの世界を率いているのは、Second Lifeと、そして、World of Warcraftである。方向性は間逆のこの2つ、どちらもユーザー数は800万人を超える。そして、実際、アクティブユーザーという点で見ると、WoWが圧倒的だ。

この2つの世界に含まれるそれぞれの要素、ゲーム性、3D、モノの制作、現実通貨への換金、これらを足したような世界がEntropia UniverseスウェーデンのMindArkが運営しているもので、2003年にスタート。現在のユーザー数は約50万人超。ただ、この数字はバケる恐れがある。

というのも、北京のCyber Recreation Development Corpと提携し、1年以内に中国に進出するという計画を明らかにしているため。この提携によって企業も自社専用のプラネットを追加可能となる。また、この計画によって最大700万人のユーザー獲得を目標としているが、最終的には1億5千万人という途方もないユーザー数を狙っているらしい。しかし、実際、この世界を率いているセカンドライフをはじめとして、中国生まれのHiPiHiやTBA worldとも熾烈な競争を強いられることとなる。

ただ、Entropia Universeのグラフィックは群を抜いている。先日、ゲームエンジンCryENGINE 2を使用する契約を結び、これによってさらに「リアルな景観」を表示することが可能となる。(これを用いたバージョンのリリースは1年後になるみたい。)

セカンドライフも、5月にWindward Mark Interactiveの技術買収をし、より自然な雲の描写をするようになっているが、2つを比較してみると、やはり、Entropiaの方が、一枚上手をいっているように見える。

ただ、このEntropiaもいいところばかりなわけじゃない。

とにかく最初のハードルが高く、SL以上の忍耐力が必要である。まず、一番初めにインストールするファイルが、なんと1G以上もある。この時点でインストールするにも及ばないユーザーが大半な気がする。そして、仮にその容量に耐えうるPCと広い心を持っていたとしても、そのダウンロードにえっらく時間がかかる。数時間かかったりする。この時点で9割9分諦めそう。

さらに、ようやくその世界に入れたとしても、デフォルトからの脱却、をすべきオプションが山のように与えられている。まさにその数膨大。なんというか、とりあえず面倒くさい。もっと簡単に始めたいんだけど、、、みたいな。

そして、それらの設定をクリアして、初めて見る中の世界。グラフィックはやはり綺麗。インターフェイスも軽くて良い。が、広大な世界の中に「住む」には時間がかかる。ちょっと入ってちょっと見て回るくらいじゃ楽しくない。
「飛ぶ」「テレポート」なんて機能ももちろんない。

ということで、既存のMMOが好きで、SLじゃちょっと、、、と思ってて、でも、モノを作って売るとかは興味あって、ある程度暇な時間がある。そんな人にお勧めします。ちなみにある意味クリエーターにとっての最大の難点は、、、Windowsのみ対応でMacじゃ動かないこと!これ結構問題。